障がい者連携でお世話になっているぷろぼのさんや、同友会仲間から誘われて、あたらしい・はたらくを・つくる福祉型事業協同組合のお披露目会に参加してきました。
障害をもつ人をはじめ、多様な人が働きやすい社会を目指しているイベント21としては、応援したい取り組み。
パネルディスカッションのファシリテーターには帝塚山大学の菅先生。
パネリストの方々も、参加者の方々も、いつも奈良を元気にしたいと思って共に学んでいる仲間が沢山いて嬉しくなりました。
ぷろぼのの米田さんによる障がい者と企業の連携事例報告では、イベント21との取り組みを紹介してくださいました。
みんな現場で頑張ってるからなー。嬉しかったです。
そして最後の質疑応答でお話しさせていただきました。
僕はこのような全ての人が輝けるダイバーシティ社会を実現する為、その動きを広めていく為には、社会に影響力を持つ沢山の経営者の参画が必須だと考えている。
なので僕は経営者として、どうやったら経営者みんなの心に響くかなと考えた時に、障がい者の雇用の場を創出し、連携を図っていく中で感じた4つメリットを発信させていただきました。
経営者は想いとそろばんを両手に持つ事が求められる役割です。想いだけでは実現しないし、そろばんだけではくだらない。
両方の視点が必要であり、だからこそ社会にポジティブな影響を及ぼす事が出来る。
そんな経営者に対して、簡単に言ったら障がい者連携を進めると自社の業績が伸びるという話をしました。
具体的には四つ。
仕組み化が進む。
人財育成が進む。
人財供給が強化される。
コストダウンが進む。
■企業には仕組み化が必要です。
一部の出来る人にしか出来ないようなマンパワーに依存した仕組みはリスクが大きい。簡単に言ったら誰でも出来る仕組みが素晴らしいのです。
障がいを持つという、出来ることが限られている人達に対して、ワークシェアリングしながらでも質の高い仕事をしてもらえたら、それは全ての人が生きる仕組みになる。
企業に置き換えて考えてみると、5年10年のベテラン社員じゃないと提供出来ないサービスの質に、新卒や新人が一日でも早い段階で到達出来る仕組みを創る事が求められる。
障がい者が輝ける組織とは、そういったマンパワーに依存していない仕組みが洗練されていくのです。
■企業には人財育成が必要です。
人が育つ組織。今日より明日、来月、一年後に出来る事が増えていくのが成長。そして業務だけでなく、働くことを通して人としての本当の「優しさ」を身に着ける事が成長です。
人は親になると人間的に成長出来るといわれています。なぜなら子供を育てるという関わり方を通して親自身が新しい経験や責任を持ち、視野が拡がるからです。
同じように、後輩を持つ先輩になった時、部下を持つ上司になった時に、人は大きく成長出来るのです。
障がいを持つ人たちと関わる中で、社員達が成長します。これは本当に素晴らしいと思う。
実際にイベント21社員達は、障がい者と共に働く中でかけがえのない気付きを得て成長してくれています。
■企業には人財供給ルート確立を強化することが必要です。
人不足。求人募集しても応募が来ない。これから人口が減少し働き手が減っていく。
仕事があるのに人手が足りない。これは企業が悩む事の一つであり、大変な機会損失です。
ですが、少し視点をズラすといくらでも働きたい人は居る。それは女性であったり、家庭に眠っているママであったり、学生であったり、ニートであったり、病気を持つ人や、中高年、そして障がい者です。
困っている人に手を差し伸べるのが企業の存在意義。彼らを生かす事が出来る企業は強い。そして彼らにリーチ出来る企業、対応出来る企業は、人不足の現状から脱する事が出来る。
■企業には適正にコストダウンすることが必要です。
様々な働き方のニーズがある現代。正社員じゃなくても、例えば夫の扶養の範囲内で働きたいパートや、子育てや家族を大切にしたい短時間労働や在宅、学業ややりたい事を優先して合間に働くアルバイト、国の補助を受ける事の出来る障がい者など。
自社で働く以外の時間を大切にしたい人や、自社で働く収入だけじゃなく総収入で見る事の出来る人も世の中にはたくさんいる。
画一化された制度を押し付けるのではなく、一人ひとりの状況やニーズに合ったワークスタイルを提案出来る企業は強い。
役割分担する事で、コストダウンが進むのです。これは別に障がい者に安く働いてもらうという話ではありません。
例えば正社員という働き方しか用意していない企業は、週に数時間だけ働いてほしい場合でも、アルバイトではなく正社員で雇用していてはコストが増える。
適正な賃金を支給しても、自社の既存の賃金体制から選択肢が広がる事でコストを適正化出来るということです。
そして最終的に経験が増えて能力が高まって上手く組織と馴染めば、本人にニーズがある場合は正社員として通常雇用しても良いのです。それがイベント21の目指す障がい者雇用連携です。
具体的にロジックで言うとこういう話です。
まぁ簡単に想いで言うと、困ってる人に手を差し伸べられるようなカッコ良い会社になりたいということですけどね。
一人でも多くの経営者が、障がい者の雇用をはじめ、ダイバーシティ社会構築に興味を持ってくれたら嬉しいです。
新しい仕事を増やし、雇用を拡大し、様々な成長出来る機会を増やし、ハッピーを増やす為に、イベント21は発展していきたい。
なぜならそれが、you happy, we happy!だからです。
いつもありがとうございます。