昨年5月から月二回参加してきた同友会大学も、大詰めを迎えております。
今まで3回、大カテゴリーとなる単元が終わるごとに大学講義の学びをレポートとして提出するのですが、今回単元Ⅳのレポートを提出したので、共有します。
第14期 同友会大学 単元Ⅳレポート
テーマ「人が育つとはどういうことか。どのような環境・条件のもとで人は育つのか」
株式会社イベント21 中野愛一郎
会社という場は、人が成長する為の学校である。企業に入社するのに学歴は必要無い。なぜなら企業が人を育てればいいのだから。
このような場を創る側の責任として、人が育つとはどういうことかを整理すると、
「子育てとは子供に生きる力を持たせてあげる事」という学びから、つまり社員教育とは、社員に豊かに、力強く、そして優しく生きる力を持たせてあげる事だ。
だからこそ、学び続ける事がどれだけの力になるのかを気付ける関わり方を、経営者は行う必要がある。
人が育つ為には、育つ喜びや必要性に気付ける場、途中でくじけないようにフォロー出来る周りの仲間達、そして成長を実感し続けられるように挑戦出来る環境が必要に思う。
仕事とは生き方だ。仕事と生き方は別物ではなく、同じだ。だから自分がどんな生き方をしたいのかを考える。
嘘は付きたくない。正々堂々と、自分で自分を認められるように、カッコ良くありたい。じゃあそんな仕事をしよう。そんな仕事への姿勢でいようと思うし、全社員にも思ってもらいたい。
そして学ぶ喜びに気付いてもらいたい。働く事で誰かのお役に立つ喜びを知ってもらいたい。人に対する優しさが、人として一番大事。そして誰か守るという事が、人として本当に大事な事だ。
全社員が、心からそう言えるような企業文化にしていく。成長や挑戦を基軸とした組織づくりを更に進め、こういった視点でリーダーシップを持って関われるリーダーを増やしていきたい。
人が変われば会社が変わる。一番大事なのは「人」。同じ方向に、意識と力を合わせる。
そしてお金と手間を使って、様々な気付きの場へ社員自身が赴ける環境をつくり、「自分達だってやれる。負けていたのは気持ちだった」という事を、社員みんなが本気で気付けるようにしたい。
イベント21でも、みんなで一緒に本物の学びを共有出来る事をしていく。
「ベンチマーク委員会」を創り、委員会主導で毎回メンバーを募り、委員会が探してきて「行きたい!」と思う優れた会社や場所へ会社訪問を行い、実際に見て学び、ディスカッションして、社内で共有する。次年度はこの委員会に予算も創っており、スタートが楽しみです。
気付いてもらう為には、場を用意したうえで、もっと経営者や幹部社員が全社員と深く繋がる必要がある。
否定的な事実から肯定的な芽生えを持たないと、自分と立場や背景や価値観の違う存在とは繋がれないからだ。
「遅れてでも、よく来たね」と言えるように相手の背景を知る。環境を知る努力をする。
教育の結果とは、相手の学習が進んでいるかで決まる。
つまりはそういった視点で情報を共有する仕組みと、リーダー達の意識が必要になってくる。
そして、「子供を捉える5つの理解」の一つ、自己決定の原理「あなたはどうしたい?」という問いかけを大切にして関わる。
更に、Yes, but, fightというスタンスを意識する。
まずは肯定や共感し、注文はひとつだけ。その後は具体的に支援する。
言ったか言わなかったかではなく、その気にさせたかどうかが大事。
物凄いパワーを人はみんな持っている。その力をまだまだ引き出せていない自分の力の無さを反省し、改善していきたい。
結局は、関わる側がどれだけ腹をくくれるか。
価値観を変えるにはどれだけ涙を流さなければいけないのか分からないが、心から楽しんでいきたいと思う。
どうしたら良いのか分からない時は、そういった感じ方を自分が出来る事に喜びと感謝を持つ。
社会への怒りをばねに、人には優しくする。
そして取引先もお客様も、気付けばみんなが好きになっている会社になりたい。
「ウチの会社で働いているのが楽しいな」って社員が言ってくれるような会社になりたい。
その為には「自分が働く事で、誰かのお役に立ってる」と感じられる事が大事。感じられるような環境を創る。
人が嫌がる事をする人は「私を見て」という事。
ちゃんと向き合ってあげると良い子に育つ。
ヒントを与えるのは私だけど、ピンとを合わせるのはあなただよという事もきちんと理解出来るように関わっていく。
「別に」とソッポ向かれるのではなく、不満(要求)をはっきりと言ってもらえる関係を作る事が大切。それを受け止める側に自信と力がないと、お手上げになる。
だからこそ、文化を食べる。想像力と批判力が身につける。
守ると育てるを常に同時に意識する。より多くの、より大切な人を守らないといけないときは怒る。それはルールを破った時や、本人の成長を大切にして判断する。
経営者である自分自身がそうであったように、全社員に、様々な人との出会いや、考える場を体感してもらう事で気付きを共有し、挑戦し、共に育っていきたいと思います。
いつもありがとうございます。