昨日は広島同友会大学で講師を務めさせていただきました。
僕の担当したプログラムは、第3講「人を生かす経営の実践」の第2講座で、テーマは「共育ちの社風!」
精一杯、先輩経営者の皆さんや、青年経営者の仲間達の前で、自分の持っているものを発信してきました。
いつも思うのですが、やっぱり今回も良かった!皆さん素敵な人ばかりで、とても良い時間を過ごすことができました。
運営に汗をかいて尽力してくださった皆さん、遅くまでお付き合いくださった皆さん、ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
今回は同友会大学講座という事で、テーマ「共育ちの社風」について改めて向き合う機会になりました。
全22講座ある中で、それぞれ大学教授や経営者を講師陣に迎えるわけですが、真っ先に「このテーマは中野さんしかいない」とわざわざ奈良の僕を推してくださったと聞いて、本当に嬉しかったです。
改めてこのテーマについて考えてみると、確かに僕が得意とする経営領域だと思いました。
僕が一生懸命やってきた多くの事が、共育ちの社風の創造発展に繋がっている。
以下、同友会大学の資料にもなっている、中同協が発刊する「企業変革支援プログラムSTEP2」から、第3講第2「共に学び共に育ちあう社風づくり」を抜粋。
■1)重要性の認識
あなたの会社では、自由に発言できる社風になっていると社員の方は言っていますか。
■2)仕組みの有無
組織と個人の能力向上を図るには社員の満足・不満足をまず明らかにする必要があります。どのような方法で把握していますか。決まった仕組みはありますか。
■3)継続して実践
個人の自主性、意欲、能力に応じた適切な能力開発の仕組みがありますか。
■4)組織での共有
委譲する権限は明確になっていますか。また権限委譲は全社的に行われていますか。
■5)検証と改善
権限委譲により社員同士がお互いを認め合い、讃えあう環境を定期的に検証して次の改善につないでいますか。そしてその事を計る指標はありますか。
■6)最適化状態・外部の評価
あなたの会社では、自社の社風に関して外部評価を受けられたことがありますか。その評価をさらなる改善に生かしていますか。
えっと、一応大学講師としてこの項目をベースとした講座を担当するので、今まで本棚で不動の一角を守ってくれていたこの冊子を初めて手にとり、中を開いてみる事にしました。(怒られるで)
おお、各項目の欄がすぐに埋まったぞ。
スペースが足りなくて全部書ききれないぐらい。めっちゃやってるやんイベント21! いつも報告(講演)で言うてるやつやんこれ。ちゃんと出来てる事に感動しました。
いうたら孤島に漂流した人が、生き残る為にその島の原住民と仲良くなるべく原住民語を現地独学で理解して会話していたとして。
後に日本に生還した時に大学でたまたまその原住民語のテストを受ける機会があって、教科書読んだりテスト勉強してないのに、とりあえずやってみたらスラスラ回答欄を埋めれた、みたいな感動です。(この例えいるか?)
つまり、そういう事なんですよー!僕が言いたいのは!!
同友会で一生懸命「人を生かす経営」を勉強してたら、冊子をわざわざ見なくても自然と社内で実践してるんですよ。当然といえば当然です。例会も本も仲間の言葉も、全部同じ同友会での学びなんですから。
原住民の話でいうたら、原住民と意思疎通する為に原住民の島で原住民語を身につけてきたのだから、テストでも書けるのは当たり前。
経営者でいうたら、自社を良くする為に同友会で共育ちの社風を身につけてきたのだから、変革プログラム冊子の記入欄でも書けるのは当たり前。という事です。(原住民と経営者がここで繋がるのか!)
しっかし、この本に全部答え書いてあるな。さすがよく出来てる。ロジックで端的にまとまっているし、読んでてめっちゃ言うてる意味分かるのが嬉しい。
まぁ一行の文言で答えが分かっても、深堀と応用と実践しないと結果に反映されないのが経営の難しさであり、面白さですけどね。
一生懸命誠実に正面から経営してたら、必ず答えに辿り着きます。でも先に答えを知ってたら色々と遠回りしなくて済む。だからみんな学ぶ訳ですが、それが色んな例会や話を集めているのではなく、一冊の本で集約され体系化されているから効率的です。
他のページもたまには読まなあかんですね。何かこの本を売りたい営業マンみたいなトークになってるのでもう止めますが、本当の勉強ってこういう事ですよね。
テストで100点取る為のテスト勉強だったら、とりあえず教科書を全部丸暗記したら点数はとれるかもしれないけど、全く未来に応用出来ない無意味な勉強になってしまう。
目的が100点取る事ではなく、その知識を活かして現状を良くする為であれば、教科書に載っている内容をどうやったら現状に当てはめられるか応用しながら学ぼうとする。だから結果が出る(100点取れる)
どっちもテストの点数という結果では100点ですが、知識の活かし方、本来勉強する目的を実現出来て未来に繋がる結果でいえば、間違いなく後者のやり方をしないといけない。
教科書に載ってる内容をどう活かすか。僕達経営者の学び方はここでしかない。
本読んで満足してる人、セミナーに出席してメモ取って満足してる人、勉強した内容を綺麗にまとめて発表して満足してる人で終わるのではなく、自社で実践して結果出るまで継続してナンボです。
学びは奥が深い。何の為に学ぶのか。その学びをどう活かすのか。いつもここが一番大事です。いつもありがとうございます。