昨日は同友会大学でした。いつものようにチーフと二人で受講していました。
今回で第七講となる大学講義。9ヵ月間で全18回。二週間に一回講義があるのですが、恐ろしい事に年間トータルで5回欠席すると卒業出来ません。
僕の年間スケジュールでは既に分かっている重複アポイントで4回欠席しなければいけない事が確定してます。速攻で後がない状況になっておりますが、何とか14回出席で死守したいです。社員が卒業出来て、社長がダブりとか目も当てられない。
さて今回は、帝塚山大学学長の岩井先生が、「奈良の歴史と世界遺産」について2時間お話ししてくださいました。
歴史を知る事で、改めて奈良の良さに気付く事が出来ました。
「奈良は古代はもちろん凄いけど、近世も凄い。」
冒頭でそうお話しされ、奈良が甲冑や奈良晒で物凄く栄えた話から始まります。
お茶の発祥も奈良。わび茶の創始者、村田珠光も奈良出身。初の茶会は東大寺にて開かれています。花火を見る時に聞こえる、「鍵屋~」「玉屋~」は、どちらも奈良出身。玉屋は鍵屋の暖簾分けだそうです。
個人的に感じた問題というか、危機感は、甲冑や奈良晒なんかは特にですが、それだけトップシェアを取っても、時代の変化に対応出来なければ消えてしまうという事です。(調べたら鍵屋さんは現代もご活躍されているようです)
物凄いブランド力を誇っていたはずです。BSも凄かったに違いない。自己資本比率も高かったでしょうし、組織も人財も経験値も顧客層も全て構築してきたにも関わらず、今ほとんどの企業は残っていない。もしくはその時の資産やポジションを活かして発展出来ていない。
それほどに時代の流れというものはデカいという事です。今で言えば誰もが知ってる大企業だった天下のシャープでさえ経営再建中になっている。
この繰り返されてきた歴史を読み解くと、イベント21が今のマーケットで優位性を誇っている強みだって、10年後も変わらず同じだと思うほうが難しいのです。つまり、常に先を見て、先手を打ち続ける必要があります。
あぐらをかいて驕っている場合ではない。常に勝ち続ける必要がある。まーそっちのほうが面白いですけどね。やりがいがあります。
例えば、今は僕は全くやらないゲームの話で恐縮ですが、僕は中学生の頃、三国志とか信長の野望とかそういった歴史シュミレーションゲームが好きでした。
部活はサッカー部だったので、もちろんサッカー大好き少年でしたが、今日のようなめっちゃ暑い日に真っ黒になって部活を終えて、家でゲームやるの凄く楽しみでした。
歴史シュミレーションゲームって経営に似てるなと思います。最初最弱からはじまるので必死なんですよ。人も資金も物も情報も何もないから。
やりたい事、やらないといけない事がめっちゃあるのに、人もお金も少ないから少しずつしか進めていけない。隣の大国にいつ攻めてこられるかビクビクしながら体制を整えていくのです。
でも初期の段階を乗り越え、少しずつ隣国を倒して配下に収めていくと、段々強い国になっていきます。そして勝ちパターンに入ります。そうなったらもう後はルーティンを繰り返すだけで、全ての国を制圧出来る。そうなったら何も面白くない。
でもリアルの経営は、こうやって時代の変化があります。勝ちパターンはあくまで今の時代のみに適応する事ですので、一回勝ちパターンに入ったところでゲームクリアは出来ない。先を予測して常に新しい時代に対応準備していく必要があるのです。
面白い。全く退屈しません。そして何よりやりがいがあります。なぜなら頑張れば頑張るほどに、この世界をhappy!にしていけるから。
ゲームはあくまで自己満足。リアル経営は「ありがとう」を沢山いただけるから、自分もhappy!になれるのです。
話しを戻します。
講義では色々と面白いお話を聞かせていただいたのですが、何より僕が響いたのが、江戸で活躍した奈良商人、「奈良屋市右衛門」の存在です。
町年寄として、江戸の街を支配した人物の一人が、奈良の商人だったのです!(江戸の自治組織のトップ。将軍と拝謁する時は、全国の町人の筆頭として列席したとの事)
奈良屋すげぇー!
奈良商人は、大和商人とも呼ばれていた。
大和商人。。何かカッコ良い。
この奈良の地で生まれ、志を抱き、日本の中心江戸へ出て、そこから地域を発展させる事に尽力する事で、日本を元気にしていた人が居た。
イベント21も東京支店を設立し、海を越えてベトナムにも拠点を持っています。you happy, we happy!という志を抱き、事業を通じて必ず日本を元気に、そして世界を元気にする。
「奈良は古代はもちろん凄いけど、近世も凄い。でもやっぱり現代も凄いんだよ」
そう言ってもらえるように、現代を生きる大和商人の一人として、これからも日々精進して頑張っていきます。
いつもありがとうございます!