よく「中野さんのブログで使ってる写真は、自分で撮られたんですか?」と聞かれるのでお答えします。
全部自分で撮ってますよ!旅人時代、誰も周りに居ないような辺境の地にも行っていたので、「旅人の居る風景in世界の秘境」というテーマを勝手に作って一人で撮ってました。タイマーセットして、ポーズ撮って、何回も撮りなおして必死ですよ僕も笑
こんなんとか、実はハァハァ言うてますからね。
まさかこの時一生懸命撮ってた写真が、今こうして陽の目を見るとは思ってなかったので、感無量ではあります。
シルクロードの砂漠も、南の島も、標高5800mの山の上も、スラム街のど真ん中も、おとぎ話に出てくるようなお城や、世界中の美術館や、忘れ去られた遺跡も、ミイラの洞窟も、地球の果てのような大地も、全部自分の足で行って、自分の目で見てきました。
まーたまに、旅仲間に撮ってもらったものもあります。例えばこれとか。
いやー笑ってますね笑
これはネパールカトマンズ、僕の宿のルーフトップです。旅用語で、沈没と呼ばれる状態です(^_^;)
僕の旅スタイルは、基本的にポジティブにガンガン歩き回って毎日新しい誰かと出会い、毎日新しい何かを発見したい派なのですが、旅に出て7ヵ月目ぐらいかな、この街だけはあまりに最高で一ヵ月動けませんでした。
中国からチベットに入って、西の過酷なルートを超えてきた旅人達にとって、更にその先に南下するルートには悪名高いインドボーダーが待ち構えている。陸路でボーダー越えする時はイミグレーションの役人と喧嘩したり、リキシャとかバイクタクシー、トゥクトゥクのドライバー達と喧嘩するのが日常。まぁ最後は仲直りするんですが^^
7ヵ月もずっと陸路で周ってる旅人にとってそんなものは余裕なのですが、その前に休憩するエリアとして、カトマンズは楽園なんです。
ひたすらフリーダムに、近所歩いて、現地民の友達の集まる店行って一緒にお茶飲んだり、カメラ屋で昔のpentaxのアナログ一眼見つけて買って遊んだり、旅仲間達と毎晩飲み歩いて語り合って、屋上で朝日を眺めたり。
でも僕達は旅人なので、みんないずれは次の街に出発するんですよ。「ついにお前も行くんか」とか言いながら。「次はどこの国で遊ぶ?」とか言いながら。
この頃の僕らは、世界地図をすごろくにして遊んでた。
仲間達と伝説の遺跡に一緒に大冒険に出るとか、現地民と100ルピーの為に喧嘩するとか、おもいっきり恋をしたから一回休みとか、食べた事ないフルーツを発見してそれが美味すぎるとか、調子乗ってそれ食べまくってたらお腹くだして入院するとか。物売りの少女とトモダチになって泣きながら笑うとか。遊牧民族と仲良くなって家に泊まらせてもらって夜に見た砂漠の星空に本気で感動するとか。世界中の歴史上の凄い奴らに会いに行くとか。スラムの裏路地でマフィアに囲まれて死にかけるとか。毎日めちゃくちゃ。
出逢いと別れの日々。涙流して別れを惜しんで、そしてまた新しい旅人がこの街にやってきて、出会う。気が付けばついに僕がみんなに見送られる番になっている。
あの時に一緒にどんちゃん騒ぎした仲間達との日々は、僕にとってかけがえの無い思い出です。まーこの街に限らず、色んな所で色んな友達が出来て、一緒に同じ時間を過ごしました。
しっかし、これがこれになるんですから、えらい変わりようですね。
まぁ今も正直こんな感じなんですが。
あかん、自分の顔で遊びすぎや。もうやめとこ。
僕にとって旅というのは、現実逃避じゃありません。自分の世界を拡げる為の好奇心への挑戦です。
どっかの国で、ドミトリーで相部屋になった北欧の旅人と話していてがっかりする事もありました。
「何でこの街に来たの?」
「うーん、自分の国が面白くないからかな」
「そうなんや。残念だね。僕は日本めっちゃ好き。めっちゃ面白いで。だからこそ外に出てきた。居心地良い場所に居てるだけじゃあかんと思ったから」
結局、自分の国での自分の世界を自力で面白く出来ない人が、外国に行っただけで勝手に毎日面白く出来る訳がないと僕は思っています。
この考え方はどこでも通用すると思ってます。現実逃避には何の意味もない。今の現実から脱したいのであれば、今いる現実を自分で変えるしかないのです。
業界とか時代とか景気とか境遇とか、言い訳する暇があれば自分が変えていけばいい。隣の庭の芝生が青く見えているだけじゃないですか?芝生ではなく、その隣人の努力も見えてますか?間違いなくその隣人は、芝生を緑に美しく保つ為に、隣の芝生を見てウダウダ言ってるだけの人の何倍も努力していますよ。
このスタンスこそが、自分が直面する全ての課題を解決出来る最短ルートだと思っています。
こんな記事を書いてると旅人の血が騒ぎます。旅に出たいなー、風を感じたいな―と思ってしまいますが、ちなみに今、イベント21の本社の前にトゥクトゥクが停まってます。
このタイミング凄いな。弊社に来店された協力業者さんが乗ってこられたのですが、弊社の取り扱いレンタル商品のひとつです。これでウチまで来るか~。
やっぱり毎日面白いです^^