先週は鹿児島で二日間に渡って経営の勉強を、仲間達としてきました。
その後、せっかく鹿児島まで来たのだからということで、奈良の経営者仲間達と、ずっと行きたかった知覧まで足をのばしました。
知覧といえば、特攻隊です。
二十歳前後の若者達が、この国を想い、桜のように命を散らしていった時代。
彼らが家族や恋人に宛てた手紙や遺書を沢山読ませていただきました。
特攻前夜、生まれつき手が不自由な妹に残した、19歳の兄の想い。
「生まれた時はびっくりした。だけど手が不自由なぐらい何だ。大事なのは精神だ。手の事を言ってくるような小さい者は相手にするな。大空を相手にしろ」
生まれたばかりの小さな息子と娘に残した、若き父の想い。
「母を助けるんだよ。立派な日本人になって、父の仇をうってくれ」
僕が感じたのは、父の仇とは、可愛い子供達に自分と同じ辛い経験をさせて敵国を倒してくれという意味ではなく、
父が息子と娘に託した願いは、これからの時代は、お前たちが、みんな平和に生きられる社会を創ってくれという意味なんじゃなかったのかな、それが立派な日本人だ、と思ったら胸が熱くなった。
特攻隊の皆さんの食事処、特攻の母と呼ばれた、女将おとめさんが切り盛りする家族のような場所だった富屋食堂。
その横にある富屋旅館に宿泊しました。通称、気付きの宿。
当時のご馳走を朝食にいただき、
その後は3代目の女将さんが90分間お話を聞かせてくださいました。お客さんが僕達だけだったのでディスカッションもさせてもらいました。
自分を本物にしていく為に、自分の良さをどうやって差し上げてますか?
家族には?
友達には?
学校には?
会社には?
地域には?
国には?
世界には?
地球には?
自分はどの引き出しまで持っていますか?
皆さんは勉強されていらっしゃるので答えられますが、今の若い子達はこの問いに何も答えられないのです。引き出しがないのです。少なくとも昔の日本人は、国ぐらいまではみんな言えたのです。
「人を裏切る人間にはなり下がるな」これは古来からの日本の教えです。
しかし戦後価値観が捻じ曲げられ、現代では、「人は裏切るものだ」という考え方になってしまいました。日本人の良さが失われているのです。
「トク」という漢字を書いてください。
大体今の45歳前後を境に、価値観が8割ガラッと変わるのが日本の現状。「得」「徳」
特攻隊の方達を語る時に、決して「犠牲」という言葉だけで終わらせてほしくない。絶対に戦争はしてはならないもの。ただ、彼らが何を守りたかったのかをきちんと知ってほしい。
「俺達は世界大戦したのではなく、大東亜戦争を戦ったんだ。東アジアを守る為に。植民地ではなく、統治したんだ。敗戦後、諸外国からは『ありがとう。追い払ってくれて』」
パール判事「この国の若者が、ゆがめられた教育で育っていくのが辛い」
自分の国に感謝し、自分の国に誇りを持つと「右」と言われる今の日本の現状。
昔を知り、今を知り、どちらも知ったうえで未来を考えることが大事。古来の精神を伝えていく。
昔は近所の家で子供の誕生日があったら、贈り物を届けに行ったものです。今そんなことしたら、個人情報保護が叫ばれてしまう。
全部閉ざして、どうやって地域や人とコミュニケーションをとるの?日本のDNAはそんなのじゃない。和を持って貴しとなす。それが日本の伝統。
美しい生活とは何ですか?
品格とは何ですか?
和顔施。
今まで生きてきて一番世の役に立ったことは何ですか?
人の役に立っているという自負が、誇りになるのです。
ご両親からどう言われて育ってきましたか?大切なことです。自分は親に何を教えられてきた?思い出してみてください。
徳を積むとは、一日一善、1日一つで良いから良い事をしなさい。それを認め行く己になりなさい。
どのように大切な人、ご家族の命日を過ごされていますか?手を合わせていますか?ありがとうございますと感謝していますか?それが敬う心です。
先祖、先人達、昔から脈々と沢山の命が繰り返されてきて、沢山の命を貰ってきて今の自分がいるのに、あなたは「自分の人生だから」と、自分の事しか考えていませんか?
もの凄く大切な時間を過ごさせていただきました。
出会えて嬉しかった。本当に感謝です。
先人たちからいただいてきた恩を、さらに良くして次世代に繋いでいく。
僕はyou happy, we happy!を理念に掲げるイベント21の経営者として、誇りある日本人として、これからも三方良しでこの世界をより良くしていきたいと、改めて強く思いました。
ありがとうございました。