今年も始まりました。イベント21名物の花見面談。今年で6回目になります。すげーなーって社員達と言い合ってます(笑)
花見面談とは、年に一回この時期に、社長である僕が全社員と一対一で面談し、社員の夢を実現出来るライフプランニングをする大切な時間です。
社員の夢を応援する為にも経営者の僕がまず知る必要があるし、そのうえで僕も語る事で、個人の方向性と会社の方向性を合わせる場になっています。
そして一年のPDCAにもなりますので、成長の実感の機会にもなっています。
本社から徒歩1分ぐらいに小さな公園があります。
そこの桜の木の下で一対一面談を行うので、花見面談と名付けています。
しかし社員が年々増加してきまして、ただでさえ4月は僕のスケジュールが花見面談で埋め尽くされてまして、丸一か月公園にずっと居る状態になっていますので(笑)、
今までは一人2時間かけて行っていたのですが、今年からは初回メンバーが1時間30分、二年目以降のメンバーは40分で行うように時間設定を縮小しました。
ゴールデンウィーク超えないように毎年頑張ってます。超えたら花見面談違うから!
嬉しいような悲しいような。
でも社員から、直接社長と話が出来る貴重な機会なので、これからも続けてほしいという素晴らしい声も聞かせてもらっていますので、楽しみながら何とか続けられるように頑張ります。
もう既に7人完了しました。まだまだ先は長いですが、毎回めっちゃ大切なのでサボれません。
面談で聞く項目は全部で26項目あるのですが、ユニークなのでいえば、
「■16.愛一郎は社長として、100点満点で何点ですか?(本音で!愛一郎があなたの100点の社長を目指すために)」というのがあります(笑)
この質問は、社長から社員に点数付けるのは当たり前やけど、同じように、社長も社員から点数付けられるべきやろう、と思って始めました。そっちの方がお互い成長出来る。イベント21は共育ちの社風がありますので。
この答えから、色々見えてきます。
その社員が個人的に何を大切にして生きてきたのか、
見ている視点が低いか高いか、
本質を捉えられているのかまだ表面しか見えていないのか、
人に対して本音で関わる人財育成のスタンスがあるか、
言い方に配慮出来る能力があるか、
僕の何が不満なのか、つまりはイコールで、何を僕に期待しているのかという事などを知れる。
面白いですよ。色々分かるから。
中々無いですからね。このブログにこういう事書くとまた社員達に書く事悩ませてしまうやろうけど(笑)
今年、今の時点で何人か挙がったのは、デスクフリーにした事で、僕が社員とコミュニケートする機会が減った事。特に新人にはもっと関わってほしいという意見です。
嬉しいような、悲しいような、です。
もちろん一人ひとり全員が僕の大切な愛すべき社員達ですので、社員への想いは誰にも負けません。
個人的には必要とされるのは嬉しいのですけど、経営者としては悲しいです。
僕は「何してんねんあの社長プロジェクト」を実践しています。
要は「何してんねんあの社長?」と言われるぐらい社長の顔が見えない会社の組織は自立出来ているのです。社長依存ではないんですよね。
例えば僕が現場で走りまくって、社員の作業ひとつ、電話対応ひとつ、後輩の人財育成指導方法ひとつ、いちいちチェックして口出してたら社員は成長出来ない。
全部社長に確認しにくる指示待ち人間ばかりになる。
そうじゃなく、自分達で考え主体的に行動出来る組織だからこそ、社長が明日交通事故で死んでも社会に迷惑かける事無く、全従業員が路頭に迷う事無く、世界にhappy!を生み出し続ける強さを持てる。
僕はyou happy, we happy!を実現する為に、何してんねんあの社長と言われる社長を目指している、という壮大なプロジェクトです。
もちろん丸投げではなく、そこは経営者の責任として、ここまでは用意したから、後は自分らで考えてみんなの良さを生かして頑張ったら出来るやろ、という状態で渡す事が大事。
きちんと理念や方向性や仕組みやビジネスモデルや概念や人を生み出したうえで、権限移譲する訳ですけどね。
つまり今回の例でいうと、新人に関わるのは僕ではなく、先輩であるみんなやで、という話です。それが僕の目指している強い組織。
だから「社長に求める事は特にないです。だって自分達がやりますから」と全社員が自信を持って言えるような、高い役割意識を持った組織を創りたい。
そして、僕は社員達の持つ素晴らしさを信じている。彼らなら出来るんです。だから任せるんです。
これって、子供と同じなんかなと思います。
小さい頃は、パパ~ママ~って言ってたのに、大きくなって、「自分で出来るから安心しろ。ありがとう」って言える大人になった時って、親としてはちょっと寂しいけど、それをずっと求めてきたから嬉しいというかね。
大人になってもパパ~ママ~言ってたら、あかんでしょ(笑)ニートやんそれ。そんな状態だと親は先に死ねへんでって話で。
信じて、任せるから、人は成長する。自分で手を出してるうちは、社員(子供)の持つ素晴らしさを信じきれてない証拠。
東京支店が出来た事が、また一つ僕の中でこのプロジェクトを進めるきっかけになりましたね。
だって東京支店は月に1~2回しか僕、行かない訳ですよ。でもきちんとまわっている。
そらそうですよ、東京で問題が発生して、いちいち奈良の僕に確認取ってたらまわりませんからね。
環境が人を成長させてくれるんです。
だから長い歴史を持つ本社で出来ないはずが無いんですよ。逆に言うたら僕が本社に居るから、僕ありきの組織になってしまうんです。
ですのでデスクフリーにして、週1回数時間程度の出社で強制的に環境整備をしているのです。
突き詰めていくと、社長って、みんなから「要らない」といわれるのがゴールなんですよ。凄いですよね。
血のにじむような想いして、世の為人の為に汗をかいて、社員の事を本当に大切に想っているのに、僕が目指すべきは皆から「要らない」と言われる事。
自立したリーダーシップを持つ人財を育てるからそうなるべきなんです。
経営者の自己満足でもなく、社会をより良く出来る強い会社を創るからそうなるべきなんです。
まーでも僕は自分が楽する為とか、そんな自分の損得基準の理由で権限移譲している訳ではなく、
経営者として更なる成長を進める為に経営者にしか出来ない事や学びを得る為に時間を生み出して使う環境整備をしているので、
更に高い次元で世の中に必要とされる存在になるんですけどね。
要らないと言われるけど、実はもっと要る存在目指して、これからも頑張ります(笑)
いつもありがとうございます。