皆さんこんにちは。
イベント21東日本マネージャーの中野です。
基本メンテナンスとかほったらかしで乗っていたクロスバイクのタイヤの空気圧を入れたり、チェーンに油を差すとびっくりするぐらい乗り心地がよくなりました。
普段当たり前に行っていることでもほんの少し状態を整えるだけで仕事の効率性が大幅にアップすることってあるかもしれませんね。
同じように自分の心の状態を整えることも幸せに生きる上で大切なことだと思います。
今日は東京支店のルーツについてお話します。
東京支店は2014年の7月末から組織として始動し、自分1人で奈良から転勤してきました。
東京支店に向かう電車の中ですごくワクワクドキドキしていたのを覚えています。
ずっと東京で仕事をする。東京支店を出すというのはかねてからの夢だったので不安よりもワクワク感の方が勝っていました。
思い返すと今まで本当に一瞬でした。
生活面でもガラリと変わりましたが、渋谷のことをやーしぶやーしぶ!とか言って自分なりに慣れない土地で東京かぶれを楽しんでいました。
そんな東京に来て一瞬間ほどたったある日のことです。
Sくんという26歳の男のコが面接に来る日になりました。
これは当時の自分では衝撃的というか未だに自分の中では伝説と化している逸話があるのですが、何かみなさんの役に立てば良いと思うのでお話ししようと思います。
朝10:00に面接の約束を取り付けておったのですが、9:20頃Sくんから電話がありました。
着信を見た時に「あれ?もしかして遅れるとかの連絡かな?」と思い電話に出ました。
「あ、Sです。すいません。実は今渋谷なんですけど~」
ん?渋谷?渋谷から東京支店のある田端まで40分あればまだ間に合うはずだな。なんだろう・・・?
「実は財布を忘れまして、suicaのチャージが切れたのでそちらまで行けない状況です。」
自分の中ではsuicaって財布に入れてるイメージだったのですが、彼は別のカード入れに入れて財布は家においてきたようです。
え、それでどうすんの!?と聞くと
「ちょっと考えます・・」と言って一旦電話を切り、
同じく一緒に面接をする予定の社長にどうするか確認したところとりあえず来てもらおうとのこと。
そこでまた電話があり、
「実は幸いにもかばんの中に新刊が2冊ありまして!これをブックオフで売って電車賃に変えてそちらまで行こうと思います!」
!?
さも一発逆転のアイデアを閃き、鬼の首取ったように言われました。
こ、この人は・・・なんて馬鹿正直なんだろう・・・
もうこの段階まで行くと連絡なしで来ないとか実際のところ多くあります。
しかしSくんはそんな絶望的な状況でも何とか来ようとしている。
そこまでしてうちに入りたいという気概を買って「わかった。とりあえずきてくれ」と伝えました。
そうしてブックオフに向かったSくん・・・
その後着信があり、
「すいません。渋谷のブックオフまだ開店してませんでした!」
おいっ!なんでやねん!
「ですが、友達が迎えに来てくれることになりまして・・何とか辿り着けそうです!」
というわけで最後まで諦めなかった彼は今僕のモニターのむこうで今日も元気に一生懸命仕事しています。