指示待ち部下が主体者になるために何が必要か

「あの子、自分の考えで動かないなぁ・・・」
「こちらが指示出すまで、ずーっと動かないつもりなの?そんなのでそうするんだ!」

とお悩みの方に、読んでいただければ幸いです。

部下への不満は「成長を願うから」こそ

まず大前提として。
部下に「こう動いてほしい」という理想があるからこそ、上司はそれに至らない現状に頭を悩ませてしまっているんです。その不満自体は、正しい感情なので、抑え込んだり否定しないでください。そのぶん「伝えかた」や「エネルギーを使う方向」を今一度考え直してみましょう。

成長を願うなら、部下が何を不満に思うのかを知ろう

例えば、もし自分が

「いつまで指示待ち人間のままでいるんだ」
「自分で考えろ、とにかく行動しろ!」

こう言われてしまったら、萎縮してしまいますよね。

「勝手に判断して動いてしまっていいかどうかわからないから動けないのに・・・」
「それでこの人は、もし何かあったらこの上司、責任とるの?こちらのせいにするんじゃないの?」

こう思われてしまっては最悪です。それなら

「ゆくゆく君にはこの現場を任せたい。だから今から試行錯誤して判断軸を持ってほしい」
「失敗したら俺がなんとかする。安心して!」

部下にまず

「成長する目的」

「挑戦する権利」

「失敗する権利」

を持ってもらいましょう。
そして、その言葉をかけたからには最後まで部下の進捗を見続けることが肝要です。

・・・ところが、中々その通りにはいかないんですよね。
その理由は次項でご紹介します。

日本の上司の99%がプレイングマネジャー?

プレイングマネージャーとは、現場の最前線で売上や利益に貢献する実務を担当する一方、部下の育成や指導を行う管理職を兼任する人物のこと。

「結果を出さなきゃいけない」
「部下の指導もしなきゃいけない」

両立するって大変そうだなと思いませんか?
その通り。実際大変なんです。

なぜなら日本人で「上司」と呼ばれる人種はほぼ全てがプレイングマネージャーだからです。

そして、会社に対する貢献度の高い人間ほどメンター(指導者)としての役割が求められます。これは考えてみれば当たり前ですね。結果を出している人の言う事ほど皆納得します。
※ もちろん結果だけが全てではありませんし、人事部の考えが様々なら上司の在り方も様々です。が、見出しの通り、いずれにしてもほぼ全ての「上司」と呼ばれる人間がプレイングマネージャーであるという実情があります。

・・・何より圧倒的に時間が足りません。

参考ページ:
指示待ち部下が減らないのは、あなたの「ある行動」が原因だった! 大平信孝(アンカリング・イノベーション代表)

プレイングマネジャーが陥りがちな傾向

  • 自分でやったほうが早い病にかかる
  • 矢印が部下に向いてしまい、メンターとしての自分の役割が後手に回りやすい
  • タスクを丸投げしてしまう。これにより「上司の役割を放棄している」と思われてしまう

上司が部下に、部下に上司が不満を持ってしまいます。
そうならない為にも、プレイヤーとしてもマネージャーとしても。もちろんひとりの社会人として、上司は襟を正す必要があります。

プレイングマネージャーは、限られた時間で何をするべきか?

  • 自責思考を持つ
  • 部下のことをとにかく徹底的に知る
  • 報連相がしやすい雰囲気づくりを心がける
  • 小さな成功体験を積ませ自信を持ってもらう
  • 挑戦する権利と、失敗する権利をどちらも与える
  • 自分や会社が働く上で何を大切にしているのかを明確にする
  • 自他ともにその場しのぎではなくゴール設定をし、追いかける
  • 部下がやりたい事、そのために今やっている事を把握。必要時に必要量サポート
  • 身だしなみ、声のハリなど社会人としての基本をおさえて自分が模範となるように考え、発言、行動する

など。列挙しつづけていたらまだまだありますが・・・

まずは何にしても基礎を覚えてもらうことが大切です。
それ以上に人は「人から教えてもらうこと」だけでは、完全に成長することはできません。
(少なくとも、教えてくれたひとを超えることはできないでしょう。)

自分の価値は自分で上げるしかない。
自分で試行錯誤して、自分の価値を上げることの大切さを教えることが大切です。

コアバリュー「主体性」の大切さ

コアバリューとは、企業や組織が持つ共通の価値観。
これが、採用軸にもそのままつながっています。

「渦の中心を楽しもう。そして結果の出せる実践者になろう」

私たちはただの企業の歯車として回っているのではありません。
プロジェクトを回すしチームを回すし、そのためにリーダーシップ(主体的巻き込み力)を発揮してこれからもyou happy,we happy!の実現に貢献し続けます。

大変ありがたいことに、私たちの仲間として迎え入れた人たちは、大小に関わらず主体性がある人ばかりです。
だから主体性が「ない」訳ではありません。火はすでについている訳ですから、どうやったら「より燃え上がるのか」に迷わず意識を注ぐことができます。
そうすれば皆で実践者として成長しますし、オーナーシップを発揮することもできるようになります。

もし他のコアバリューが気になる方はこちらのページもご覧ください。
https://event21.co.jp/recruit.htm

最後に

部下が成長すればその部署はもっと功績を残しますし、その部下から学べることも増えます。
部下が成長しすぎると、おちおちしていられなくなるかもしれません。ですが、それでこそお互いを高めあえるのではないでしょうか。

・・・と、つらつらと書いてしまいましたが

かく言う私も、決して上司として高い能力に恵まれているわけではありません。
部下たちから教わったり、もらうことの方が多いくらいです。

だからこそ自己研鑽を辞めませんし、自分のために頑張ってくれる仲間たちの汗を一滴も無駄にしたくはありません。
人ひとりが結果をあげるためにどれだけ汗が流れるのか、時間を使ってしまうのかも理解しているつもりです。これ自分のために動いてくれる人の汗だって思うと、尊くて仕方ないんですよ。
それはこの記事を読んでくださった「あなた」も同じではないでしょうか。

もしそうなら、今から1mmでも良いので新しいことをはじめましょう。
今回の記事が、悩んでいる方にとっての一助になれば幸いです。

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